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インタビュー

インタビュー

数十年先を見据えた自立支援は、OHANAにしかできないことだと思っています。

SUGIMOTO.R
2021年入社
事業開発部門 / 新規事業開発マネージャー

Q1.現在の仕事内容・1日のスケジュールなどを、詳しく教えてください。

私は現在、OHANAの新規事業の立ち上げを主に担当させて頂いています。 具体的には、「自閉症」という生まれつき発達障がいのある方の特性を強みとして発揮して頂くため、コーヒーの商品開発に取り組んでいます。コーヒーの生豆には、傷がついていたり、欠けていたり、虫に食われていたり、といった欠点のある豆が含まれています。こういった豆が混じると、コーヒーの味わいに苦味、酸味、渋味が生まれます。こうした欠点豆を手作業で取り除く「ハンドピック」という作業に、自閉症の方に取り組んで頂いています。 自閉症の方は、強いこだわりや細部に注目する特性がある方もいて、そのような特性を活かして、一粒一粒丁寧にコーヒー豆の両面を確認し、わずかな欠点も見逃さずに徹底的に取り除いて下さるので、雑味のないクリアな味のコーヒーをつくることができています。これを商品化して広く一般の方に販売していくことで、重度の自閉症の方が安定して収入を得られる仕事をつくるだけでなく、商品を通して発達障がいについて正しく知って頂くきっかけになればと思います。 現在、自閉症のある方の作業指導、衛生管理、パッケージデザイン、袋詰め作業、ウェブサイトやSNSなどでの発信、販売手順のマニュアル化などの業務を通して、一般向けの販売に向けて準備を進めています。アーティストさんとのコラボも実現し、パッケージデザインも考えました。「障がいがある」ということがネガティブなイメージではなく、「美味しいから」「素敵だから」という理由で買って頂けるような商品を作るために、商品のデザインやブランディング、製造販売プロセスの確立に取り組んでいます

Q2.OHANAに入社した理由はなんですか?また、どんなところが会社の魅力だと思いますか?

私の弟は最重度の自閉症で、強度行動障害(自傷、他害など)があり、24時間個別支援を必要とします。弟が外出先で大声を出すなど周囲に迷惑をかけてしまうこともあり、「可哀想」「親のしつけが悪い」など白い目で見られたり、自閉症について正しく理解している人があまりにも少ないことを幼少期から感じていました。 弟は地元の特別支援学校を卒業後、県内のほぼ全ての施設から受け入れを断られてしまい、将来親が亡くなった後弟はどうやって暮らしていくのかという切実な問題がずっとありました。 音に敏感で周囲が騒がしいとパニックを起こすなどの自閉症の特性に配慮して個別支援をしてくれる居住サービスは全国的に探してもなかなかなく、あったとしても順番待ちでいつ入居できるかも分からず。先の見通しが立たずに不安を抱える母を見て、重度の自閉症の人とその家族が生きづらさを抱えている社会に対して、自分に何かできることはないか学生時代から考えていました。 弟が暮らせる施設(シェアハウス)を自分で立ち上げようという構想があり、そのやり方が分からずに色々調べていたところ、秋田で初めて自閉症専門の施設を立ち上げたOHANAの佐藤代表のことを知り、すぐにコンタクトを取りました。最初は起業のアドバイスを頂いたり、自閉症支援についての研修に参加させて頂いたりしていたのですが、後に佐藤代表から居住サービスや就労支援などの新規事業の立ち上げに関するお仕事のお話を頂きました。佐藤代表の志や会社の目指すビジョンに共感していたため、この会社で自分にできることで貢献したいと思い、入社を決めました。

Q3.OHANAが大切にする【「誰か」ではない、「私たち」が行動すること】という想いについて、”仕事を通じて、その思いを感じる場面”を、具体的な体験談があれば交えて教えてください。

先日、最重度の自閉症のお子様をお持ちの保護者の方にインタビューさせて頂いたことがありました。OHANAをご利用いただく前は、ご自宅や他施設で自傷や他害行動があり、施設での受け入れを断られてしまった事があったそうです。OHANAをご利用いただいた現在では、不適切な行動がほとんどなくなり、自分の気持ちを伝えられるようになるなど成長が見られることをお聞きしました。お母様自身もOHANAから自閉症の障がい特性について説明を受けて、はじめて、今まで分からなかったお子様の行動の意味が分かるようになったと仰っていました。 現在はお子様はOHANAの生活介護と居住サービスをどちらもご利用いただき、お母様自身もお洒落な服を着たり、自分の時間を作ったりと以前は出来なかったことができるようになったと仰っていました。 保護者様のリアルなお話を伺い、重度の自閉症の方と、そのご家族の負担を軽減し、選択肢を増やしていくOHANAのミッションを少しずつ達成できていると実感しました。 重度の自閉症の方が自分でできることを少しずつ増やしていき、スキルを日常生活で活用できるように支援を行い、数十年先により自立して社会で暮らしていけるようにお手伝いすることは、自閉症支援を専門的に学んでいる私達OHANAにしかできないことだと思います。

Q4.入社してから、自分の成長を感じられる瞬間があれば教えてください。

新規事業に立ち上げに関しては、「0→1」で事業をつくっている段階なので、まだあまり成長実感はありません。新規事業だけでなく、日々利用者さんの支援業務、研修の企画運営、SNSやウェブでの発信、業者とのやり取り、人事、申請関係など多岐にわたる仕事を担当しているため、膨大な仕事量をマルチタスクでこなすのに精一杯で、最初はミスばかりでしたが、今では失敗から学んで次に活かせるように自分なりに工夫はしています。コーヒー事業については、いつの間にか大きな目標の実現に近づいていることに気付いた時に達成感を少し感じました。例えば、以前利用していた就労施設で受け入れを断られてしまった利用者さんが、今では毎日200gものコーヒー豆を選別して下さり、強みを発揮しています。こうした利用者さんの成長をサポートできたことに喜びを感じています。少しずつコーヒーの生産量が増え、商品として保護者様限定で販売することができました。今後この商品をたくさんの人に届けることが目標なので、まだスタート地点に立ったばかりですが、苦手なマルチタスクやチームワーク(報告連絡相談)を自分なりに工夫しながら仕事に取り組んでいきます。

Q5.OHANAへの入社希望の学生、中途採用で入社を検討している方にメッセージをお願いします。

福祉職は3K(汚い、きつい、危険)と言われますが、OHANAではこうしたネガティブなイメージを払拭し、既存の枠組みに捉われない新しい事業を作っていきたいと思っています。 具体的には、「福祉×食×アート」をテーマとした商品開発、自閉症者専用のシェアハウス、SNSを活用した情報発信など、さまざまな挑戦をしています。 現在は重度の自閉症者とその家族の生きづらさの解消のため、事業展開に取り組んでいますが、OHANAの根幹となる想いは、「社会で生きづらさを抱えた人達の選択肢を広げる」ことであり、そこに助けを必要とする人がいる限り、これからは、別のフィールドでも事業展開をしていきたいと考えています。 福祉というイメージにとらわれず、ご自身の強みや興味を活かして会社に貢献していただける方、OHANAビジョンに共感し、より良い社会をつくるために一緒に働いて下さる方をお待ちしています。

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