皆さんは、お子さんに家事のお手伝い、してもらっていますか?
自閉症のお子さんに限らないのですが、小さい頃から「お手伝い」をしてもらうことで、大人になってからも自分のことは自分でできるようになり、将来の選択肢の幅が広がります。また、家族の中で自分の役割を果たすことができると、ご本人の自己肯定感にも繋がります。
「お手伝い」に関して、ある親御さんからこんなお悩み相談がありました。
「自閉症の子どもにゴミ出しを教えたところ、毎日やりたいというこだわりが出てきて困っています…」
なぜこのような行動が起きているのでしょうか?
実は、以下のような自閉症の特性が関係しています。
- パターンになりやすい(いつも決まったやり方でないとできない)
- 変化に対応できない
自閉症の方は、一度パターン化してしまうといつも同じようにできることが強みですが、状況が変わるとできなくなってしまうことがあるので、日によってゴミ捨ての有無が変わると難しいですよね。
では、このようなケースではどう対応したらいいのでしょうか?
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まずは毎日できることとして、例えば
「家の中にある複数のゴミ箱を1つにまとめること」
を任せてみてはどうでしょうか?これなら毎日できますよね!
週に数回しかないゴミ出しについては、ご本人の特性に配慮してやらせないというのも一つの手。やるとしてもイラストや写真、文字などご本人に分かりやすい方法で、いつ行くのかを伝えると良いと思います。
幼児期からとにかく幅広い経験を積ませてあげ、できることを増やしていくことで、大人になってからスキルを伸ばしていくことができるので、ぜひ小さなことでも「お手伝い」をしてもらってみて下さい♪
次回は、「ペットボトルゴミの分別」についてのお困りごとを解決していきます。